黙々とC#

"In a mad world of VBA, only the mad are sane" 『VBAという名の狂った世界で狂っているというのなら私の気は確かだ』

ワークブックの作成

本記事は、Excel C# Script入門講座の1記事です。

ワークブックの作成

ワークブックの作成には、WorkbooksオブジェクトのAddメソッドを使用します。引数によって、新しいブックの作成方法を指定することが出来ます。なお、ワークブックを作成すると、作成されたワークブックがアクティブになります。

Workbooksオブジェクトは、一のApplicationオブジェクトが開いているWorkbookオブジェクト全てを返すコレクションクラスです。Applicationオブジェクトが、オブジェクト名と同名のWorkbooksプロパティとして備えており、読み出しのみ可能なオブジェクトです。

通常、(Applicationオブジェクト).Workbooksの形式で利用することが可能です。

Addメソッドの構文

(Workbooksオブジェクト).Add(Template)

Addメソッドの引数

引数名 必須 / オプション 内容
Template 省略可能 既存の Excel ファイルの名前を表す文字列、もしくは定数を指定します。
ファイル名を指定した場合

既存の Excel ファイルの名前を表す文字列を指定すると、そのファイルをテンプレートとして新しいブックが作成されます。

指定可能な定数

XlWBATemplate クラスの定数 xlWBATChart、xlWBATExcel4IntlMacroSheet、xlWBATExcel4MacroSheet、xlWBATWorksheet のいずれかです。各定数の意味は以下のとおり。ExcelCSXにおいては、定数はそのままの記載では呼び出せないため、かわりに対応する数値(各列挙体に割り当てられた数値)を指定して下さい。

名前 説明
xlWBATChart -4109 グラフ
xlWBATExcel4IntlMacroSheet 4 Excel バージョン 4 のマクロ
xlWBATExcel4MacroSheet 3 Excel バージョン 4 のインターナショナル マクロ
xlWBATWorksheet -4167 ワークシート
引数を省略した場合

引数を省略すると、いくつかの空白シートから構成される新しいブックが作成されます。作成される空白シートの数は、ApplicationオブジェクトのSheetsInNewWorkbook プロパティで設定されます。

サンプルコード

//ワークブックを新規に作成する。
Excel.Workbooks.Add();